仕事を知りたい
WORKS

養護老人ホーム野庭風の丘

・平成30年入職

就職先として匡済会を選んだ理由は

何ですか?

学生時代に、匡済会の施設をいくつか見学させていただき、踊場地域ケアプラザで実習をさせていただきました。どの施設でも、右も左も分からない自分を温かく迎え入れてくださり、ご利用者へ真摯に向き合う職員の方々の姿があり、非常に感銘を受けました。当時、福祉の仕事へ就くか決めきれず悩んでいた自分にとって、この経験が福祉ひいては匡済会を選ぶ決め手になりました。

現在の担当職務について

教えてください。

ご利用者が安心して自立した生活を営めるよう、日常生活の中で生まれる不安や課題を少しでも和らげ、解決に向けたサポートを行うことが生活相談員の役割です。日々の傾聴はもちろん、ご利用者の年金・医療保険・介護保険などに関する公的手続きの支援や、出納業務を含めた金銭管理を行っています。また、病院・区役所・地域ケアプラザなどのさまざまな関係機関と連携を取り、ご利用者への支援にあたっています。
仕事のやりがいや難しさを感じるのは
どのような時ですか?
ご利用者の中には、認知機能の低下や疾患の症状から、言葉や表情で自身の困りごとをうまく表せない方がいらっしゃいます。そのような方の想いを汲み取ることは大変難しいのですが、ご利用者に寄り添い、ときには先輩や同僚の力を借り、ニーズを突き止め、課題解決につなげることができた際に大きなやりがいを感じます。

印象に残っている

エピソードはありますか?

業務の中で関係機関の協力が必要だと考え連絡をしたところ、「それはこちらでは行えない」と断られてしまうことがありました。理由は、私自身が相手の持つ役割を把握しておらず、業務範囲外のお願いをしてしまったためです。常に、「相手の立場に立って考える」という意識は持っていましたが、当時の私はそれを「相手の気持ちになって考える」ことだと捉えており、相手がどのような役割を持ち、どのような仕事の進め方をしているかへの意識が欠けていました。この経験がきっかけとなり、相手の気持ちだけでなく、相手を取り巻く環境への理解を深めることが、「相手の立場に立って考える」ことなのだと学びました。

これから就職を迎える学生のみなさんへ、

メッセージをお願いします。

私たちは対人援助職であり、名前の通り「人」を相手に行う仕事です。人と人との関わりにおいて、間違いのない正解などありませんが、それでも正解を目指し続けることが大切だと思っています。それには福祉に関する知識や技術はもちろん必要ですが、同じくらいに豊かな経験が必要だと思います。学生時代に経験したアルバイトやアクティビティ、趣味に没頭した時間など、福祉とは関係無いと思っていた経験が、豊かな発想を生み出し豊かな支援へとつながっていくと思います。
勉強も遊びも趣味もすべてを満喫して、ぜひ豊かな学生生活を送ってください。