神奈川県匡済会は、高齢者福祉、児童福祉、生活保護、生活自立支援関連事業等、多岐にわたり、一貫して時代の変遷に即応した社会福祉事業を展開しています。
社会福祉法人神奈川県匡済会
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2018年10月11日「神奈川新聞トップインタビュー」に渡邊理事長のインタビュー記事が掲載されました。
利用者に寄り添い、自立を支援した100年間
渡邊理事長
第一次世界大戦による社会のひずみを背景に、困窮する人々のために横浜財界人が始めた福祉活動。その活動を継承し、生活保護、生活困窮者支援事業、高齢者や児童福祉などその時代に求められる取り組みとして広げてきたのが、神奈川県匡済会だ。今日、10月11日で創立100周年を迎える。その歴史とこれからを渡邊俊朗理事長に聞いた。
最初に、創立の背景、経緯についてお聞かせください。
第1次世界大戦の影響で物価が高騰し、労働者の困窮は大きな社会問題でした。これを打開するために、当時の有吉忠一神奈川県知事は、横浜の財界人に支援を要請。原富太郎、大谷喜兵衛、渡邊福三郎ら37名が当時17万円の寄付を集め、1918(大正7)年に「神奈川県救済協会」を設立し、米や燃料の廉売を行ったのが始まりです。
横浜には貿易商たちの合理的精神とキリスト教の奉仕の精神が相まって社会政策の足りないところを補う自治的な動きがもとよりあったのだと思います。
翌年には、より積極的な福祉事業の展開を目指して「神奈川県匡済会」に名称変更し、横浜市営住宅、鶴見と川崎の公設市場を建設、運営を支援。21(大正10)年には、生活支援施設として「横浜社会館」を開設。宿泊や食事提供、診療や相談も行いました。23(大正12)年の関東大震災では延べ2万1千人の被災者の救護など、100年の間、各時代に必要とされる支援を続けてきました。
社会から取り残されそうな人々に手を差し伸べていくことがミッションですね。
1921(大正10)年、横浜社会館の初代館長で経済哲学者の左右田喜一郎が開設のあいさつで述べた「あらゆる人の尊厳を守り、常に人が人として文化的な生活を営めるよう、その自立に向けた支援に努める」が、現在も当会の基本理念となっています。
困窮する人々の面倒をただ見るわけではなく、社会で支え、最後には自らの力で歩んでほしいという願いが込められています。
匡済会の取り組みの中で、寿町での人々の支援は特に長い歴史を持っていますね。
1922(大正11)年に港湾労働者のための休憩所を運営するなど、日雇い労働者の生活向上に取り組んできました。 戦後の高度成長期にも成長の裏側では多くの社会問題がありました。その縮図のような町が寿地区でした。 68(昭和43)年に寿福祉センターを開設し、診療所、高齢者への給食、アルコール依存症問題、保育所運営などを行いました。
また、行政と連携しながら、ホームレスを含めた生活困窮者の自立支援や相談事業を続けています。
近年では、独居高齢者の健康増進・交流の場としての「寿デイふれあいの広場」の運営や、就労希望者のための「仕事チャレンジ講座」を実施しています。
匡済会の今後について教えてください。
当会の理念に基づき、既に制度化されている事業の拡大ではなく、社会に見落とされているものにスポットを当てたいですね。まだ制度のないところで困っている弱者は常に存在します。 そこに目を向けて知恵を絞り、新しい取り組みにつなげていきたいと思います。 民間である当会と行政がうまく協働することで社会のお役に立つことができればうれしい限りです。
大切にしていること、目指していることは。
私の前任は、原富太郎の流れを引く、ホテルニューグランドの前会長、原範行さんでした。
私も経営者としての顔を持ちつつ、当会の取り組みや出会いから多くを学び、生き方にも大きな影響を受けています。利用者に寄り添うことを大切に、創立時のように経営者として活躍している人たちと手を携えて、独自の視点から福祉に取り組んでいきたいと思っています。
【理事長の横顔】
三丸興業株式会社代表取締役社長。 横浜植木株式会社取締役会長。(一社)神奈川ビルヂング協会会長。(一社)日本ビルヂング協会連合理事。
1955(昭和30年)5月鎌倉生まれ。栄光学園高等学校を経て慶応義塾大学経済学部卒業後、78(昭和53)年横浜銀行に入社、6年間勤務した後、横浜植木(株)を経て三丸興業(株)入社。 2013(平成25)年5月に社会福祉法人神奈川県匡済会理事長に就任。
趣味は読書。司馬遼太郎や塩野七生の作品を好む。 昨年、子育て時代から20年のブランクがあった趣味のスキーを復活。今夏、シアトルのアマゾン本社を視察。大きな刺激を受けた。
(神奈川新聞トップインタビューVol.75 ... 2018年10月11日掲載)
神奈川新聞トップインタビュー 2018.10.11掲載

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